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夏期講習の様子 国語・社会コラボ「劇団カリタス――古典を演じて歴史を学ぼう」

夏期講習にて、国語科・社会科のコラボレーション企画「劇団カリタス――古典を演じて歴史を学ぼう」を実施しました。歴史が好きな人、古典が好きな人、そして演じるのが好きな人など、中学1年生から高校1年生までの12名が集いました。

『平家物語』の中でも人気の高い、「敦盛の最期」と「先帝身投げ」を取り上げ、歴史的背景を学びながら古典を味わい、最終日には劇の上演をしました。想像の翼を広げ、原典にはないセリフを加えながら、劇を作り上げていきます。登場人物一人一人に寄り添い、はかない運命に思いを馳せ、切ない物語に仕上がりました。

【チーム「敦盛の最期」の劇打ち合わせ】
それぞれのキャラクターを考えながら、セリフを足していきます。

【「敦盛の最期」上演】
平敦盛と熊谷次郎直実の対決。

【チーム「先帝身投げ」の劇打ち合わせ】
舞台の設定をどうするかも考えます。

【「先帝身投げ」上演】
舞台の真ん中を壇ノ浦の千尋の海に見立てて演じました。

古典文学や歴史は、教科書の上での知識として受容するというイメージがいつの間にかついてしまいがちです。しかし、どれも人の思いや考え、そして生き様を写したものに違いありません。演劇として演じてみることは、これまでは素通りしてしまっていた感情の機微や、文字に残されていない人々の思いに気付かせてくれます。さらには、歴史を語り継ぐ責務の重さを知るよい機会にもなったことと思います。