中3 長崎研修旅行
- 行事・生活
- 探究的な学び
2025年10月29日から11月1日にかけて、中学3年生は長崎での研修旅行を実施いたしました。本研修は、「平和やキリスト教についての学び」と「主体的な探究学習」を深める、大変実りある機会となりました。
1日目:平和について考える
羽田空港から長崎へ。昼食は長崎名物の一つであるトルコライスを満喫し、その後直ちに平和学習に入りました。生徒たちは平和記念公園と長崎原爆資料館を訪問。原爆投下という悲劇の歴史に真正面から向き合い、平和の尊さを肌で感じ取りました。夜には、ホテルで長崎平和講話を拝聴。戦争の記憶を継承する方々の重みのある言葉は、生徒たちの心に深く刻まれ、「自分たちの世代が平和を築く責任」を強く自覚する時間となりました。
2日目:上五島の隠れキリシタンの文化に触れる
船で上五島へ移動し、日本の歴史と文化におけるキリスト教的価値観の学びを深めました。上五島は、かつての人々が厳しい迫害下で、人権や自由のために信仰を密かに守り続けた「潜伏」の舞台です。美しい島の風景の中に佇む教会や天主堂を訪れることで、生徒たちは、困難な時代を生き抜いた人々の強い信念に触れました。
3日目:探究と特別な祈りの時間
午前中は、生徒たちが事前に準備を進めてきた班別自主行動(フィールドワーク)を実行。各班が設定した探究テーマに基づき、長崎の文化や歴史についてインタビューや調査を行いました。生徒たちは、互いの意見を尊重しながら課題解決に取り組む協調性と実行力を発揮しました。夜には、長崎の歴史を見つめてきた大浦天主堂にて平和記念ミサに参列。荘厳な雰囲気の中、それぞれが神様に愛されている存在であるという説教を聞き、全員で心を一つにして祈りを捧げました。信者・非信者に関わらず、「愛」について深く考える時間を持つことができました。
4日目:帰路
最終日は、浦上天主堂と日本二十六聖人記念館を見学。被爆や迫害などの困難にあいながら守り継がれた信念の歴史に触れました。旅程中、体調を崩す生徒もおりましたが、周囲の仲間たちが常に温かい配慮と協力を示し、全員が無事、研修を終えて帰宅することができました。この助け合いの経験もまた、カリタスが大切にする「愛と奉仕の精神」の実践となりました。
長崎で得た学びと、仲間との絆を、生徒たちは次なる成長へと結び付けてくれることでしょう。
平和公園にて
青砂ヶ浦天主堂(新上五島町)
