理科 干潟観察会
- 行事・生活
理科では、夏休み期間中の大潮の日に川崎大師近くの多摩川河口で、干潟観察会を実施しました。
本校では中学2年生時に全員が学校近くの多摩川中流域で生物観察を行っています。その経験を踏まえて、数年前に希望者向けの河口付近の生物観察を始めました。しかし、新型コロナウイルス感染症によってしばらく実施できていませんでした。今年は中学3年生から希望者を募り、久しぶりの実施となりました。
大師河原干潟館(大師河原水防センター)を拠点に活動するNPO法人多摩川干潟ネットワークの方々にご指導いただきながら、干潟で生物採集をし、中流域との違いを実感しました。また、今回は大潮ということもあり、岸辺のみならず川の中心部に近いところまで行くことができました。
岸辺は泥地、中心部に近いところは砂地になっており、それぞれ8000c㎥の砂(泥)を採取し、中にいるヤマトシジミの個体数調査も体験しました。ヤマトシジミは乱獲や令和元年の台風19号によって個体数が減ったようですが、採取した砂(泥)にはよく見なければ見落としてしまいそうな小さいシジミが含まれており、次世代が育ち始めていることが実感できました。今後も同じ地点で調査を続けることで、経時的変化を調査していければと思います。
以下は参加した生徒の感想です。
カリタスの近くの多摩川と今日行った多摩川はつながっているはずなのに、全然違っていてびっくりでした。カリタスの近くは今日のところよりも上流だから、大量のカニを見つけることも貝殻をたくさん見つけることも難しいと思います。また、泥と砂とでは歩きやすさだけでなく、ゴミの種類や生物が全然違うのだなと知ることができました。
干潟に入って動物を観察して、解説をしていただく経験はあまりできないので貴重な体験となりました。印象に残ったことは2箇所の干潟の比較をしたことで、場所によって貝が出る量が全然違っていたことや、石の大きさや人間が捨てたゴミの量が一目瞭然で違っていたことです。とても違いがあって驚きました。
実際に砂の方に行ってスコップで掘るのは大変だったけど楽しかった。アサリやしじみを見つけ出す作業は、見つけたとき嬉しいので面白かった。カニも🦀たくさんいたから捕まえたりして楽しかった。