教育の特色

教科センター方式

自立した学びの姿勢を育む—自ら授業を受けに「行く」教科センター方式

文部科学省の「これからの高等学校施設」(2012年5月31日)において、カリタスの教科センター方式(教科教室型運営方式)が先行事例として紹介されています。詳しくは下記の文部科学省のページをご覧下さい。
事例集「これからの高等学校施設〜高等学校施設整備指針の改訂を踏まえて」
   → 概要
   → カリタス女子中学高等学校1
   → カリタス女子中学高等学校2

教科センター方式

「自律」を重んじるカリタス教育の特徴があらわれた「教科センター方式」。 教科ごとにゾーンをまとめ、生徒は授業ごとに、各教科の教室へ移動して授業に参加します。

教師が教室に「来る」のを待つのではなく、生徒が授業を受けに「行く」ことで、 主体的に学習に携わる雰囲気を生み出します。 この目的意識が本当の「学び」へと生徒を導きます。また、各教科ゾーンには教科センターが設置され、教科への関心を高める様々な展示がほどこされています。

そして自分のホームクラスのみに閉じ込めないことで、学校全体が、クラスや学年を超えた生徒同士、生徒と教職員、さらには地域と学校を結ぶ、まさに「人と人との関係を生み出す空間」となっています。

生徒の生活空間「ホームベース」

教科教室に隣接して設けられたホームベース(HB)は、クラス単位で生徒たちが使用する生活スペース。下駄箱やロッカー、いす・テーブルが置かれ、くつろぎとコミュニケーションのスペースとなっています。

このスペースの活用により、教科教室に「生活」部分を持ち込むことなく、教室を学習の場として確立させています。

教科センター

※写真をクリックしていただくとスライドショーでご覧いただけます。

教科ゾーンの中心に設置された「教科センター」には、教科担任による様々な展示物やお知らせ、生徒の優秀作品、ミニ学習コーナーが設置されています。 教師が授業で扱いきれなかった情報の発信、加えて生徒からの発信もあり、このことは生徒同士の学び合いの機会を作り出します。その結果、 先生をつかまえては質問する生徒の姿が見られたり、自主学習する姿があったり、教科を媒体とする学習コミュニケーションの場として活用されています。


教科センター方式インタビュー

カリタスの校舎にこめられた思い

長澤 悟 カリタス学園建設基本構想
プロジェクト顧問
長澤 悟 氏


学校の施設・空間は、教育活動が行われる場であるというだけではなく、学校が目指す教育観、育てようとする生徒像を表します。カリタスでは新しい施設づくりを、教育を問い直す機会としてとらえ、全教職員が長い期間にわたり議論を重ねました。
その結果、すべての教科の学習を専用の教室で行うという教科教室型の運営方式を採用し、教科の教室群とメディアスペースを組み合わせた教科センター方式の計画としました。無性格な普通教室に代わり、教材・コンピューター・作品等の用意された各教科の教室やメディアスペースは、主体的に学ぶ力を育てよう、学ぶ楽しさを感じてほしい、教科の魅力を伝えたいという思いが形になったもの。少人数指導や多様な選択制等、弾力的な教育方法を取り入れやすい特長を生かし、協働しながら一人ひとりを伸ばそうという先生方の意志を読み取ることができるでしょう。
次の教室への移動には、自ら能動的に学習に向かう姿勢を育て、学年を超えた多様な交流を大切にしたいという思いが託されています。そのために豊かな移動空間と居場所が用意されています。学校の中心に置かれた明るいホールと図書館は全校の一体感をつくり、心の拠り所として設けられ、生徒の手で雰囲気づくりがされるホームベースは、クラス集団のまとまりと落ち着いた学園生活を支え、そして校内各所に散りばめられたコーナーや屋外スペースはふれあいの場となります。
中高6年間の生活を通じて、様々な特色ある空間が生み出す、生徒同士、生徒と教職員との多様な関わり合いの中で、自己を確立し成長していってほしい。その願いがカリタスの校舎にはこめられているのです。


長澤 悟 (ながさわ さとる)
東洋大学理工学部建築学科教授。2011年7月に文部科学省から報告された「東日本大震災の被害をふまえた学校施設の整備に関する検討会」の座長を務めるなど、学校施設に関する同省の協力者会議の主要メンバーとして活躍している。

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