探究的な学び

「自ら学び、探究する人間」を育てる

カリタスは、知的好奇心を持って自ら学び、探究する人間を育てたいと考えています。基礎的な知識・技能を身につけ、思考力・判断力・表現力を伸ばし、生涯に渡って自ら学び続ける人間になって欲しいと願っています。

i-Time

2019年度から新しく、週1コマの「i-Time」という時間がスタートしました。「問う」「調べる」「考える」「表現する」「振り返る」という探究のサイクルを繰り返す中で、生徒たちは社会の様々な現状に目を向け、視野を広げていきます。そして、それを通して自分自身の進路を考えていきます。

「i-Time」の「i」とは?

「i-Time」の「i」には次のような意味が込められています。
  1. inquiry(探究) … 探究的な学びを通して
  2. I(私) … 自己を見つめ、自分の生き方を考え(=identityの確立)
  3. 愛(caritas) … 普遍的な愛をもって人に尽くす人間を目指す
その他にも「inclusive(包摂的な)」「intelligent(知性的な)」「innovative(革新的な)」など、「i」には様々な意味が込められています。

「i-Time」の目的

「i-Time」の目的について、生徒たちには次のように説明しています。

*社会の様々な現状に目を向け、視野を広げる

貧困と格差、差別、地域紛争、環境問題など、私たちが生きるこの社会は、様々な課題を抱えています。そこには、困っている人、苦しんでいる人、助けを必要としている人がたくさんいます。 「i-Time」の活動を通して、そうした社会の現状に目を向け、「どうすれば、この社会をより善いものに変えていけるのができるのか?」を考えていきましょう。

*社会とのつながりを通して、自分自身の進路を考える

「i-Time」では、様々な探究活動を通して視野を広げ、社会とつながりながら、自分自身を深く見つめていきます。「自分はどういう人間なのか」「自分は何に興味・関心を持っているのか」「自分は将来どういう形で社会と関わっていくのか」…それはそのまま、自分の進路を考えることにつながります。 社会とつながり、自分自身を深く見つめ、じっくり時間をかけて自分の“ミッション”を探究していきましょう。

*探究に必要なスキル(技)を身につける

探究を実りあるものにするためには、様々なスキル(技)を身につける必要があります。「i-Time」では探究活動を繰り返し経験することで、そうしたスキルを1つ1つ身につけていきます。 「自ら学び、探究する人間」を目指して、「問う力」、「調べる力」、「考える力」、「表現する力」、「振り返る力」を育てていきましょう。

2019年度 中1 i-Timeの活動

*4月~10月 「福祉・人権」をテーマとしたグループ探究

各クラスでテーマを決め、小人数のグループで探究活動を行いました。9月のマルグリット祭では各グループの探究の成果をポスターにまとめて展示しました。10月にはそのポスターを用いてプレゼンテーションを行いました。

*11月~12月 貧困と共に生きる子どもたちへの支援活動

フィリピンのストリートチルドレンのために「ぬいぐるみポシェット(子ども支援バッグ)」を作成しました。

*1月~2月 「福祉・人権」をテーマとした個人探究

ブラインドウォーク、盲導犬ユーザーの方をお招きしての講演会、自分の街のバリアフリー調査などを通して、「みんなが安心して暮らせる社会を創るにはどうしたら良いか」を一人ひとりが考えました。

各教科での探究的な学び

各教科でも、生徒たちは探究的な学びを経験します。ある時にはグループで、またある時には個人で、「問う」「調べる」「考える」「表現する」「振り返る」を繰り返しながら、自ら探究する力を育てていきます。

理科 タマロジー

身近な自然である多摩川や多摩丘陵についての学習を「タマロジー(Tamalogy)」と名付け、総合的に取り組んでいます。実際に自然の現場に出かけていき、地質調査や水生生物の観察をするフィールドワークによって、大きく複雑な自然環境を理解していきます。

理科 実験・観察

生徒一人ひとりの興味・関心を引き出し、また実験の技術を身につけさせるために「実験・観察」の機会を大切にし、中1、2では実験の授業を教員2名のティームティーチング、あるいはハーフクラスによる少人数班で行っています。また、校外研修も充実しています。

理科 研究レポート

中学1年では「樹木ウォッチング」と「地学実習レポート」、中学2年では「動物園実習レポート」を課題にしています。レポートを書くことを通して、観察力、情報処理能力、分析力、表現力が身につくことを期待しています。

国語 学芸コンクール

中学生はテーマに沿って学年ごとに設定された課題図書を読み、感想文を仕上げます。高校生は、現代文・古典ともに、評論や作家論などの小論文やレポートなどの課題が出されます。これらは、毎年小冊子にまとめられます。

社会 高1年間研究レポート

生徒一人ひとりがテーマを決め、高1の1年間をとおして取り組み、レポートにまとめる学習です。地理・歴史・公民という分野を総合してとらえ考える力、現代社会の問題点をみつけ解決策を自分なり考える力、物事を自分なりに整理し、自分の主張を資料をもとにしっかりとまとめる力を育みます。

教科横断型授業

理科実験の結果を英語で報告、ジェンダー問題をフランス語でプレゼンテーションする、身近な食材を調理して酵素の働きを調べるなど、教科横断型の学習も取り入れています。複雑な現代社会を生き抜くために、異なる教科を連携させて、物事を多面的に学んで考える力を育みます。

教科センター方式

教科センター方式の校舎が、「自ら学び、探究する」姿勢を育みます。

※文部科学省の「これからの高等学校施設」(2012年5月31日)において、カリタスの教科センター方式(教科教室型運営方式)が先行事例として紹介されています。
事例集 「これからの高等学校施設~高等学校施設整備指針の改訂を踏まえて」

教科教室

校舎内は教科ごとにゾーンが分かれ、各教科の教室が配置されています。生徒たちは授業ごとに各教科の教室へ移動して授業に参加することにより、受け身ではなく自ら学ぶ姿勢を身につけていきます。


教科センター

それぞれの教科ゾーンには「教科センター」と呼ばれるスペースがあります。授業に関する掲示や、教科への興味・関心を高める展示、学習をサポートする教材など、教科ごとに様々な工夫が施されています。また生徒自身の作品も展示され、互いに刺激を受けながら共に学び合う雰囲気が生まれています。 ※各教科の教科センターの様子はこちらをご覧ください。

ICTの活用

充実したICT環境が、生徒たちの探究的な学びを支えます。

電子黒板(スマートボード)

各教室への電子黒板(スマートボード)の設置が進んでいます。教師が説明のために用いるだけでなく、生徒のプレゼンテーションにも活用されています。

1人1台タブレット

2020年度から1人1台タブレットがスタートしました。中学生は1人1台タブレットを持ち、授業やクラスでの活動など、様々な場面で活用しています。
「Google Classroom」「ロイロノート」「Classi」「Qubena」など、生徒の学びを支える様々なツールを活用しています。

学びのサポート体制

生徒一人ひとりが基礎的な知識・技能をしっかり身につけられるように、様々なサポート体制が用意されています。

生徒手帳

生徒手帳は1日のスケジュールやToDoリストを書けるようになっています。
家庭での学習計画を立て、振り返って記録を付けることを通して、自分の学習をマネジメントする力、自ら学ぶ力を身に付けていきます。


指名補習、課外授業

英語と数学では放課後に指名制の補習が行われています。フランス語では希望者を対象に放課後に課外授業が行われています。


土曜講座

土曜日には希望者を対象に様々な講座が開かれています。


夏期講習

夏休みには希望者を対象に様々な講座が開かれています。


高3自主講座

高校3年生の冬には希望者を対象に大学受験に向けて自主講座が開かれています。