「豊かな人間性を持った人間」を育てる
カリタスは、カトリックの精神に基づいた人間教育を行い、豊かな人間性を持った、深みのある人間を育てたいと考えています。
カトリック教育
祈りのうちに、静かに自分自身と向き合うこと。神の愛に照らされて、自分を認め、他者を認めること。助けを必要としている誰かのために、自分を役立てること。そうした一つひとつの経験を通して自分の生き方を見つめ、「カリタス(愛)の心」を生きる人間へと成長していきます。
朝の祈り
カリタスの一日は「朝の祈り」で始まります。当番の生徒は、日々の生活のなかで感じたことや考えたことをもとに、自分の言葉で祈ります。放送で流れる生徒の言葉に全員が耳を傾け、心を合わせてともに祈ります。水曜日の全校朝礼では、教員や生徒の講話を聴いた後にともに祈り、聖歌を歌います。朝礼の前には聖堂で、希望者による「ロザリオの祈り」も行われています。毎朝の静かに祈るひと時が、一日をより豊かなものにしてくれるのです。

カトリック倫理
カリタスでは、全学年で週1時間「カトリック倫理」の授業があります。この授業では、カトリックの教えに触れながら、自分自身を深く見つめ、これからどう生きていくかを考えていきます。現代社会の諸課題を取り上げて解決策を考えたり、生命倫理分野のテーマを取り上げて互いの考えを分かち合ったりもします。

宗教行事
カリタスでは、年間を通して様々な宗教行事が行われます。5月のマリア祭では、中学生は学校の講堂で、高校生は学年ごとに教会に出かけて行き、ミサを捧げます。12月のクリスマス会では、毎年様々な方をお呼びして講演していただきます。そして全校でミサを捧げ、キリストの生誕を喜び祝います。こうした様々な宗教行事を通じて、「祈る心」を育んでいきます。

*年間の宗教行事
- 4月
- 新入生祈りの集い(中1)
- 5月
- マリア祭(中高別開催)
- 6月
- アンジェラスミサ(希望者)
- 11月
- アンジェラスミサ(希望者)
学園クリスマス点灯式(希望者) - 12月
- クリスマス会
学園クリスマスミサ(希望者) - 2月
- 学年末ミサ(中1)
アンジェラスミサ(希望者) - 3月
- 卒業感謝ミサ(高3)
*カリタスのルーツを巡る旅
夏休みのカナダ研修の中で、聖マルグリット・デュービルゆかりの場所を訪れます。
*長崎修学旅行
長崎への修学旅行の中で、上五島を訪れ教会を巡ります。また、大浦天主堂でミサを捧げます。
奉仕活動
「奉仕する心」を育んでいくために、カリタスでは奉仕活動の機会がたくさん用意されています。また、毎週木曜日は「宗教・奉仕活動の日」と位置づけられ、一人ひとりが自分にできる奉仕を行うよう呼びかけられています。放課後には「アンジェラスの会」をはじめ、様々な奉仕活動グループが活動を行なっています(詳しくはこちら)

*クリスマス奉仕体験
クリスマスを迎える心の準備として、学年ごとに奉仕活動を行います。
- 中1
- フィリピンのストリートチルドレンに贈る「子ども支援バッグ」(学用品等を入れたポシェット)の制作
- 中2
- 近隣の福祉施設に贈るぞうきんやクリスマスカードなどの制作
- 中3
- 里山整備活動
- 高1
- 街頭募金活動(ユニセフ「ハンド・イン・ハンド募金」に参加)
※高3の一部生徒も行います。 - 高2
- 近隣の福祉施設への訪問

*夏休み奉仕体験
中2と高1の夏休みには、生徒一人ひとりが自ら外に出かけて行き、様々な奉仕活動に参加します。
*チャリティーバザーの手芸品制作
マルグリット祭で毎年「アンジェラスの会」が行うチャリティーバザーでは、生徒の手芸品を販売しています。
全校生徒一人ひとりが、毎年ブックカバーやお弁当袋などの手芸品を制作します。
*被災地ボランティア派遣
2011年の東日本大震災直後から、東北の被災地に高校生をボランティアとして派遣しています。夏・冬・春の長期休みに、有志生徒が南三陸町(宮城県)や釜石市(岩手県)などに出かけ、ボランティア活動に参加しています。
2013年には「カリタス被災地ボランティア支援制度」が創設され、様々な方からの募金でボランティアに出かけて行く生徒を金銭的に支援しています。これまでに約560万円の募金が集まり、のべ400名を超える生徒が支援を受けてボランティアに派遣されています(2020年1月現在)。
2013年には「カリタス被災地ボランティア支援制度」が創設され、様々な方からの募金でボランティアに出かけて行く生徒を金銭的に支援しています。これまでに約560万円の募金が集まり、のべ400名を超える生徒が支援を受けてボランティアに派遣されています(2020年1月現在)。
校内募金活動
カリタスでは、一年間を通してさまざまな機会に募金を集めています。助けを必要としている人たちの存在に気づくこと、そしてその人たちのためにささやかな犠牲をささげることを通して、生徒一人ひとりが他者を思いやることのできる人間に成長していくことを願っています。

*年間募金
マルグリット祭チャリティーバザーの収益の他、一年間を通して寄せられた募金を一つにまとめ、近隣の福祉施設などに送っています。
*特別募金
年に3回、特別な時期に校内で募金を呼びかけ、集まったお金を様々な団体に寄付しています。
- みこころの月募金(6月)
- 「発展途上国援助・ドンボスコ基金」(ボリビアの青少年の支援活動) に寄付しています。
- クリスマス募金(12月)
- 毎年のクリスマス会のテーマにあわせて、様々な団体に寄付しています。
2019年度 あしなが育英会
2018年度 南三陸農工房
2017年度 カリタスジャパン
東日本大震災・被災者救援
2016年度 フードバンクかわさき - 四旬節募金(2月頃)
- セブ島(フィリピン)ルルドの聖母教区の奨学金プログラムに寄付しています。
(セブ島英語研修のリーチアウトプログラムの際に直接手渡します。)
礼法教育
他者を思いやり、大切にする気持ちを形に表したものが「礼法」です。お辞儀の仕方や式典での振る舞い方など、中高時代に身に着けた美しい所作は社会に出てからも大きな財産となります。
